子宮頸部異形成(CIN)の治療・レーザー蒸散手術について

CQ204『(子宮頸部)組織診で確認されたCIN1/2(軽度・中等度異形成)の管理・治療は?』

Answer 4. CIN2 は妊娠女性を除き、以下のような場合に治療することができる。

1)1~2年のフォローアップにおいて自然消失しない場合 

2)HPV16, 18, 31, 33, 35, 45, 52, 58のいずれか陽性の場合 

3)患者本人の強い希望がある場合 

4)継続的な受診が困難な場合

CQ205『子宮頸部円錐切除術の低侵襲代用法としてのレーザー蒸散はどのような場合に行うか?』

Answer 1. 複数回の組織診で確認されたCIN3 で病変の全範囲がコルポスコピーで明瞭に確認でき、頸管内病変がない場合に、若年女性に限って行うことができる。

2. 複数回の組織診で確認されたCIN2ではCQ204 Answer4にしたがって対象にすることができる。

産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編2020 p40-44 編集・監修 日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会 2020年 より抜粋・改変

当院ではルミナス社の最新鋭レーザー蒸散機器を導入しております。上記診断基準に該当される方の他、子宮頸管ポリープ、外陰部腫瘍、腟壁腫瘍、子宮筋腫分娩、尖圭コンジローマ、バルトリン嚢胞の治療など多岐にわたりレーザー蒸散機器を用いています。

院長治療実績 

子宮頸部レーザー蒸散手術 412件  (2006年~2021年 慶應義塾大学病院)

子宮頸部レーザー円錐切除術 167件 (2000年~2021年 慶應義塾大学病院、 東京歯科大学市川総合病院)

関連専門医資格 

   日本産科婦人科学会 産婦人科専門医

  日本婦人科腫瘍学会 婦人科腫瘍専門医