子宮頸がん検査について
2021年12月5日
CQ(Clinical Question)201『子宮頸部細胞診の適切な実施法は?』
Answer 1. 子宮頸部の扁平上皮-円柱上皮境界(Squamo-columnar Junction: SCJ)領域を中心に細胞を採取する。
『産婦人科診療ガイドライン 婦人科外来編2020』p30 編集・監修 日本産科婦人科学会/ 日本産婦人科医会 2020年より抜粋
子宮頸がんの検査は子宮頸部より細胞を採取して診断する子宮頸部細胞診、HPV検査(ヒトパピローマウイルス)などがあります。子宮頸部細胞診では適切な標本の作製が求められます。豊富な臨床経験を有する産婦人科医師が適切な条件のもと適切な部位より多数の細胞を採取し、乾燥させることなくただちにスライドグラスに塗抹しアルコール固定する、あるいは液状検体を作成します。さらには熟練した有資格者(細胞検査士、細胞診専門医)が診断を行うことによって検査がはじめて完了します。上記の何か一つでも欠ければ適切ながん検診とは言えません。
院長専門医資格
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
日本臨床細胞学会 細胞診専門医
日本婦人科腫瘍学会 婦人科腫瘍専門医
日本がん検診・診断学会 がん検診認定医